豚汁は豚肉やにんじんや大根やこんにゃくなどの食材が入った具だくさん味噌汁です。
野菜の甘みに加えて豚肉から出る出汁で味に深みが増し、おいしいうえに、種類豊富な食材の栄養を一度に摂ることが可能です。
豚汁は栄養が取れるうえ、更年期障害、瀬克習慣病、便秘、ダイエットなどの対策に活用できるメリットだらけ食べ物と言えます。
笑い―との豚汁では、にんじん、だいこん、ごぼう、豚肉、こんにゃくの他その時の状況により旬の具材などをお楽しみいただけたらと考えております。
にんじん
にんじんといえば緑黄色野菜の代表格ですが、そもそもこの緑黄色野菜とは「原則としてカロテンを可食部100g中に600μg以上含む野菜の総称」のこと。
βカロテンはプロビタミンAとも呼ばれ、体内で必要な分だけビタミンAへと変換されます。このビタミンAが、免疫力アップを助けるはたらきをするのです。
一つめのはたらきは、強い抗酸化作用です。私たちが呼吸をする過程で発生する活性酸素は、増えすぎると免疫細胞の作用を妨げる、細胞を傷つけるなどの悪影響を与えることが知られています。この活性酸素を増やさないためには細胞をサビさせないこと。つまり酸化させないこと=抗酸化作用がβカロテンには期待できるのです。
もう一つは、粘膜の細胞を健康な状態に保つはたらきです。血液に乗って体中に運ばれたビタミンAは、カラダの組織をつくる細胞の機構と結びついて、正常な成長や分化を促します。
そのためビタミンAが不足すると様々な細胞形成に影響が出るのですが、その代表的な箇所が粘膜です。
粘膜は腸管、鼻腔、気道など、薄い上皮細胞で外界と接している、いわば免疫の最前線。
ビタミンAを十分に摂ることが、この最前線の防御態勢を整え、外敵の侵入を防ぐことにつながるのです。
■大根
大根の栄養素として、まず豊富なビタミンCがあげられます。
また、大根を食べることで得られる効果としまして、でんぷんを分解するジアスターゼ・タンパク質を分解するプロテアーゼ・脂質を分解するリパーゼという酵素が含まれており、三大栄養素の消化を助けることができます。
大根に含まれている酵素が脂肪や炭水化物などの余分なエネルギーを分解してくれます。他にも、辛み成分イソチオシアネートによって、基礎代謝を上げる効果やむくみを解消してくれるカリウムが豊富に含まれていたり、食物繊維によって便通の改善につながったりと様々な効果が期待できます。
また、大根を食べることで痩せやすい体への体質改善が期待できると言われております。
さらに、大根の辛み成分であるイソチアネートには抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を取り除く効果があります。さらに大根にはビタミンCも含まれているため、シミやしわを予防し、お肌の調子を整える効果もあります。アンチエイジングや美肌への意識が高い方にも、オススメの食材です!
大根は、体内に入り込んだ悪い菌を殺す白血球の働きを活性化し、免疫力を高める効果があります。さらに消炎鎮痛作用もあるので病気の予防だけでなく、風邪をひいてしまった時の病状を改善するためにも利用できます。また、のどが腫れて痛い時に食べると、のどを殺菌し痛みを改善してくれる効果があります。
■里芋
里芋には、食物繊維やミネラルなど多くの栄養素が含まれています。
里芋特有のネバネバには、「ガラクタン」という栄養素が含まれています。これは食物繊維の一種で、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」というものに当てはまります。
水溶性食物繊維は、その粘着性により食べ過ぎ防止に効果があるとされており、糖質の吸収をゆるやかにするため血糖値の上昇も抑えてくれます。
また、ガラクタンには、腸内環境を整える整腸作用があります。便秘に悩む人には、ぜひ取り入れていただきたい食材です。
里芋にはガラクタンの他に、こんにゃくの主成分ともいわれる「グルコマンナン」という食物繊維が多く含まれています。
このグルコマンナンは、ガラクタン同様、水溶性食物繊維と呼ばれるもので、血中コレステロールの低下や血糖値の上昇予防に効果があります。
同じ芋類のじゃが芋やサツマイモには、水に溶けづらい不溶性食物繊維が多く含まれているのに対し、里芋は芋類の中では珍しく水溶性食物繊維を多く含みます。
里芋には、食物繊維の他に、ミネラル分の「カリウム」が多く含まれています。
このカリウムには、体内の過剰な水分を排泄する効果があり、高血圧やむくみの予防に効果があります。
■ごぼう
食物繊維とは、私たちが日ごろ口にしている食べ物のなかに含まれていて、消化・吸収されずに小腸を通って大腸まで達する成分のこと。体にとって良い働きをしてくれることから、五大栄養素に次ぐ「第6の栄養素」とも呼ばれています。
そんな食物繊維にはおおまかに、水に溶ける性質を持つ「水溶性食物繊維」と水に溶けない性質を持つ「不溶性食物繊維」の2種類があります。水溶性食物繊維はいも類・果物類・海藻類などに、不溶性食物繊維は穀類・いも類・野菜類などに多く含まれています。そして、ごぼうにはこの両方の食物繊維が含まれているのです。
ごぼうの持つ食物繊維は、私たちの体にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?まず一般的にもよく知られている大きな効果は、便通を整えて、便秘しづらくなる整腸作用です。
また、食後の血糖値の急激な上昇を抑えてくれたり、脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して体の外に排出してくれたりすることによって、生活習慣病を予防・改善してくれる効果もあるといわれています。
食物繊維を効果的にとる上で知っておきたい大切なことは、食物繊維を含む食材の多くは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の性質をあわせ持っているということ。
ごぼうの持つ食物繊維は、整腸作用でいえば、水溶性食物繊維は「便を柔らかくする」、不溶性食物繊維は「便のかさを増やす」、というそれぞれ違った働きをしてくれることが分かっています。
■豚肉
豚肉はビタミンB1が豊富な食材です。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに換える働きがあり、疲労回復に対する効能をもっています。そして糖質に含まれるブドウ糖は脳の栄養になるので、脳の疲労にも効果的です。
ビタミンB1の効能はカラダと脳に作用するので、よく運動をする方や勉強や仕事で頭をたくさん使うのにおすすめの栄養です。
豚汁は里芋などの糖質を含む食材を用いるので、豚肉のビタミンB1が大活躍します。
ビタミンB1のデメリットは、水に流れ出やすいことです。豚肉を茹でると50%もが流れ出てしまうと言われていますが、豚汁は汁物なので流れ出た栄養も無駄なく摂れます。
■味噌
味噌は「医者いらず」と言われるほど多くの効能や効果があります。
なかでも、味噌に含まれるリノール酸はコレステロールを下げる効能があります。また、女性に必要なイソフラボンも含むため、更年期障害の緩和や骨粗鬆症予防などの効能も期待できます。
笑い―との豚汁では赤みそを活用しております。「赤みそ」は蒸した大豆を発酵させて作られたもので、メラノイジンと呼ばれる成分に代謝を向上させる効能があります。
味噌の効能はその他にも、老化防止や美肌、血圧低下などが期待されています。味噌はビタミンやポリフェノールの効能 -アンチエイジングや生活習慣病に効果的です。
■こんにゃく
こんにゃくに含まれている水溶性の食物繊維「グルコマンナン」には、腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を抑え、有害物質の停滞時間を短くし、腸壁を刺激して排便をうながす作用があります。
また、コレステロールと糖の吸収を抑制する効果があり、糖尿病、高血圧、動脈硬化の予防が期待できます。
また、こんにゃくは、あらゆる植物の中でダントツ量のセラミドを含んでいます。セラミドには肌を保湿し、バリア機能を向上させ、メラニン色素を抑える効果があり、美溶液には欠かせない成分の一つです。
さらに、こんにゃくに含まれるセラミドはコラーゲンを増やすことも確認されており、アトピー性皮膚炎や花粉症のアレルゲンをブロックする働きがあると言われております。